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【記者コラム】コロナ防止策に7車立て9レース制は効果大

 JKAが19日に発表した7~9月の施策「GⅢ、FⅠ、FⅡにおいて1レース7車立て、一日9R制とする」に思わず膝を打った。新型コロナウイルス感染拡大防止策として、非常に適切な手段だと感じた。
 
 GⅢの斡旋では従来の108人から63人となる。半減とはいかないが、だいぶ減った印象だ。それでも一日9競走と考えると、そこまで「レースが減った感」は個人的にはない。
 
 何より、選手の健康面で大きな前進がある。検車の際に選手は帯同しなくて良いなど、さまざまな策を講じているが、どうしても3密(密集、密閉、密接)が生まれてしまう場合がある。選手もマスクをして周囲に気を配ってはいるが、人数が減ることほどダイレクトな感染予防法はない。
 
 また、開催中、選手は宿舎で共同生活を余儀なくされる。公正確保のためだが、ここでも人数減少が感染防止となる。相部屋をなくす、あるいは減らすことが可能となる。食事時に食堂に集まる人数も減らせるだろう。風呂場も密接の機会となるが、人数が減ることは一度に風呂場に集まる人数も減らせる。
 
 もちろん現時点でも対策は進んでいる。先日、現場へ行った際も開催参加選手の控室の分散、ホテルなどへの分宿制度が導入されていた。取材陣へは検温、マスクとフェイスシールド着用を徹底。囲み取材も制限している。自由に取材できないことは残念だが緊急事態とあれば開催継続の方が大事。そこに「7車立て9レース制」が加われば、効果は大きい。安全な開催と胸を張っていいと思う。
 
 7車では9車に比べ、どうしても迫力に欠けるという声もあるかもしれない。そこは選手たちの奮闘に期待だ。熱いレースをして、9車の頃に負けない競輪を演出してほしい。
 
 ♤渡辺 雄人(わたなべ・ゆうと)1995年(平7)6月10日生まれ、東京都出身の24歳。法大卒。18年4月入社、昨年12月までレイアウトを担当し、1月からレース部競輪担当。愛犬の名前は「ジャン」。開催中止が相次ぎ、自宅での勤務が続いたが先日、久々に現場へ。感謝の気持ちがこみ上げた。