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【記者コラム】小原S級特進へ〝特殊〟な戦い

 5月29~31日にいわき平で行われたFⅠ。久々のレース、北日本地区での開催とあって北勢が頑張り、6人が決勝に進む活躍。別線は吉沢純平―岡本大嗣の関東勢、田中晴基は単騎。北は3人、3人に分かれ三分戦になると思っていたが、何と6車で結束。並びは阿部拓真(宮城)―庄子信弘(宮城)―菊地圭尚(北海道)―渡部幸訓(福島)―佐々木省司(青森)―川津悠揮(北海道)。分厚いラインで上位独占を目指したが、吉沢が阿部の番手で粘りカマした田中に乗って1着。佐々木が何とか2着という結果に。阿部が早駆けして番手から庄子という展開が見え見えなだけにそうはさせないという戦いになった。数的優位だけではレースを支配できない競輪の面白さを改めて感じた。
 
 月が替わり、各地で一斉に開催が始まった。当面は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、選手の移動を最小限に抑えるため選手斡旋は可能な限り「地区内斡旋」(隣接するエリアを含む)となる。現在、開催中の青森ミッドナイト(2~4日)は北日本、関東地区のみの斡旋で出場49人中で北日本が39人。初日は7人全員が北の選手というレースが2レースもあった。「いつもは味方として戦っているのに、やりにくいなあ」と話しつつもラインはできてレースになる。115期の小原丈一郎(21=青森)は3場所連続完全VでS級特進を目指している。大事な開催が特殊な番組になりかわいそうな気はするが、持ち味のスピードを十二分に発揮してS級切符を手にしてほしい。
 
 ♤狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日生まれ、神奈川県出身の56歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰。ミッドナイト競輪で初めて会う西日本の選手を取材して新鮮な刺激を受けている。