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【記者コラム】新田 2人目6GⅠグランドスラムなるか

 「第29回寛仁親王牌」が開幕。サブタイトルは世界選手権記念トーナメント。90年8月に前橋ドームで開催された「世界選手権自転車競技大会」で名誉総裁をお務めになられた寛仁親王殿下より〝寛仁親王牌〟が下賜されて92年5月に第1回大会が開催された。

 

 第1回は当時の記念競輪(前後節)に準じて3日制のS級、A級戦で行われ、S級優勝者は吉岡稔真(福岡=引退)。当時21歳の吉岡は同年3月の前橋日本選手権で史上最速のダービー優勝を飾り「吉岡時代」の幕を開けたとともに〝ドームの申し子〟と呼ばれた。

 

 第2回は4日制のS級、A級で行われ滝沢正光(千葉=引退)が優勝。翌94年の第3回から4日制での特別競輪となった。開催時期が10月に移った第3~7回の優勝者は吉岡、小橋正義(当時岡山=引退)、神山雄一郎(栃木=61期)連覇、そして小橋とビッグネームの優勝が続いた。

 

 01年の第10回大会は舞台を青森に移した。優勝は岡山から新潟へ移籍した小橋で西日本登録と東日本登録で特別競輪制覇という快挙を成し遂げた。小橋は04年の13回大会も優勝。親王牌優勝4回は最多記録。

 

 記者は吉岡が彗星の如く現れた400バンク最後の前橋記念、90年の世界選手権、そして第1回からすべての親王牌取材と前橋バンクには思い入れも強い。

 

 記録と記憶に残る名勝負を見てきたが、今大会の記録で注目されるのは新田祐大のグランドスラム(特別競輪全冠制覇)成るか?

 

 99年3月の神山雄一郎以来、6大特別競輪全冠制覇者はいない。4大特別競輪時代の井上茂徳(佐賀=引退)、滝沢正光を含めてグランドスラム達成は過去3人しかいない。

 

 記録といえば神山は寛仁親王牌に29回連続出場中。過去28回の寛仁親王牌の歴史をすべて知るレジェンドは初日6Rに出走する。

 

 ♤中林 陵治(なかばやし・りょうじ)1962年(昭37)7月13日生まれ、熊本県出身の58歳。慶大卒。87年4月入社、翌5月に倉岡慎太郎(熊本)ら59期生のデビュー戦(花月園新人リーグ)で記者デビュー。以来、競輪の現場取材一筋34年目。通算車券購入額上位者は①神山雄一郎②鈴木誠③小橋正義。