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【小倉GI最終日決勝】郡司 悲願初GI

今年最後のGⅠ「第62回競輪祭」の決勝戦が23日、北九州市の小倉競輪場で行われ、松井宏佑の逃げに乗った郡司浩平(30=神奈川・99期)が優勝。悲願のGⅠ初タイトルとともに賞金3450万円を獲得した。郡司は競輪王として「グランプリ2020」(12月30日=平塚競輪場)に臨む。なお、競輪祭終了後にグランプリ2020の選手選考委員会が行われ、松浦悠士、脇本雄太、郡司浩平、平原康多、清水裕友、佐藤慎太郎、和田健太郎、新田祐大、守沢太志の9選手に決まった。

 GⅠタイトルに最も近い男が〝南関ラインの絆〟で夢をかなえた。後輩の熱い気持ちに応える番手捲りで頂点へ。第62代競輪王に輝いた郡司は「凄いうれしい気持ちとホッとした気持ちと気が引き締まる気持ちと…複雑です」。照れ笑いで勝利の余韻に浸った。
 
 先頭を託した同県後輩の松井が打鐘前からハイピッチの先行。郡司は2コーナーから踏み込むが、自力に転じた平原がもの凄い勢いで迫る。粘る郡司、詰め寄る平原。「正直、後ろに誰がいるか分かっていなかった」。無我夢中でペダルを踏み込み、最後は執念で½輪差振り切った。
 
 元選手で父であり師匠でもある盛夫さん(神奈川、50期)とデビュー前から二人三脚。親子鷹で一流選手への階段を駆け上がった。「親父を越えるにはGⅠを獲らなきゃと思っていた。親父も練習に付き合ってくれたから」。30歳の孝行息子は感謝を忘れなかった。
 
 これで年末の地元平塚グランプリへタイトルホルダーとして出場する。「欲しくて欲しくてたまらなかったGⅠタイトル。獲って出るのと獲らないのでは全然違う。昨年のグランプリは出るだけだったが今年は獲りに行く」。一歩、一歩スターダムへの道を歩んだ〝ハマのプリンス〟。誇らしげに胸を張った。(小野 祐一)
 
 ♤郡司 浩平(ぐんじ・こうへい)1990年(平2)9月4日生まれ、神奈川県横浜市出身の30歳。市立横浜商高卒。父は元選手の盛夫さん(50期=引退)。11年1月プロデビュー。通算760戦256勝。通算取得賞金は3億8186万円。主な優勝は第1回ウィナーズC(17年)、第35回共同通信社杯(19年)、第62回競輪祭(20年)。趣味は音楽鑑賞、ドライブ。1㍍67、80㌔。血液型A。
 
 ◆次走斡旋 優勝した郡司浩平、2着の平原康多はKEIRINグランプリ(12月30日、平塚)。3着の稲川翔は大垣FⅠ(30日~12月2日)。