中部地区を代表する大型機動型の竹内雄作(33=岐阜)が、10月京王閣記念の初日に通算300勝を達成した。節目勝利に伴い先日、地元の大垣競輪場にて、記念式典が行われた。
「ひと安心ですね。ただGⅡは獲れているけど、記念は獲れていないしもう少しGⅠで活躍できるようにしたい。競輪祭で同期(郡司浩平)が活躍したので自分も負けていられない。そこに追いつけるように、GⅠでもしっかり優勝できるように頑張りたい」
竹内にとっては300勝もあくまで通過点。先行1本で積み重ねた白星の数々は非常に価値のあるものだ。また同期の郡司が競輪祭でGⅠ初制覇を飾ったことも刺激になっている。強じんな脚力が魅力的で、負けん気の強さも人一倍。これを糧にさらなるパワーアップを遂げることも十分。
「自力が自分の持ち味だけど、岐阜の若手もイキのいいのが出てきた。しっかり後ろも付けるように勉強したい」
近年は山口拳矢など、岐阜に競輪界有望の若手がすい星のごとく現れた。心強い後輩の存在は大きく、これからは柔軟性も増して状況次第ではリード役に徹することもありそうだ。ちなみに今回はデビュー10年以内での300勝達成。平成6年の表彰規定改正後以降では神山雄一郎、吉岡稔真氏(引退)、小嶋敬二、武田豊樹、原田研太朗に続いて競輪界6人目の快挙である。なお、竹内はデビューから9年11カ月での記録。最速は吉岡氏の6年3カ月となっている。
今後ますます活躍が期待される岐阜のエース。自慢の脚力にさらに磨きをかけて、来年はG戦線で躍進を果たす。
【記者コラム】祝300勝!!竹内さらに進化へ
2020/12/8