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【記者コラム】金子 進化を遂げてS級復帰

 6日、平塚12RA級1、2班戦決勝。ゴール後に歓喜の雄叫びが上がった。声の主は金子幸央(27=栃木・101期)。この優勝で3場所連続完全優勝となり、特別昇級を果たした。前期S級1班のスピードは降級すれば、まさに格が違った。
 
 15年2月に小倉で特別昇級を決めてから、S級の優勝は実に3回。ビッグレースにも出場し、一線級で戦ってきたが、昨年の後期は苦しんだ。「負け癖が付いてしまっていたし、落車もあったりと嫌なイメージがあった」と2度の失格が響き、A級へ降級となった。「最初はだらっとしてしまうかなとか、通用しないんじゃないかという不安もあった」。5年以上履き続けてきたS級のパンツを脱ぎ、落ちるところまで落ちてしまう…。そんな予感もあった。
 
 しかし、そんな心配は無用だった。7月からは圧倒的な脚力で32戦24勝。「負けられない立場になって、いい緊張感を持って臨めるようになった。神のおぼしめしじゃないけど、自分を見直す本当にいい機会になった」。むしろ絶対的な支持、勝たなければいけないという気持ちが金子を強くした。レインボーカップに出場予定で、1月からのS級復帰も決まっていた。それでも9連勝という形でのS級復帰。それは、圧倒的な力を示しただけではなく、まさしく金子の進化を示すものでもあった。
 
 「勢いが付いているし、凄く楽しみ」と手応えと弾みをつけて、半年間の〝修行〟の成果を発揮する時が来た。S級のステージでも大暴れする金子の姿を早く見たい。
 
 ♤渡辺 雄人(わたなべ・ゆうと)1995年(平7)6月10日生まれ、東京都出身の25歳。法大卒。18年4月入社、昨年12月までレイアウトを担当し1月からレース部・競輪担当。愛犬の名前は「ジャン」。寒さが苦手のため、この時期になると沖縄に冬季移動したくなる。