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【記者コラム】7車立てと人気決着は続く⁉

 新型コロナウイルス感染症拡大防止策の一つ(参加選手数を少なくすることで宿舎、控室など密を避ける)として昨年7月から7車立てが主流になった。
 昨年10月からGⅢは9車立てに戻ったが現在のコロナ状況ではFⅠ、FⅡは当面の間、7車立てが続くだろう。また20年7~12月の売り上げが前年同時期(19年7~12月)を上回った数字もある。
 もちろん昨年4~5月に開催中止、場外中止が相次いで車券を買えなかったファン(マークカード主戦のオールドファン)が久しぶりの車券に購買額がついつい増えた⁉も一因にある。
 それともう一つ。これは(25年以上前の)枠複、枠単の競輪を知るファンには分かる。私がデビューした時代は入場者1人当たりの1日車券購買額は平均5万円。当時は前半4レースまで枠複18通り、5レース以降が枠単33通りの買い目(何と、理由は射幸心をあおらないように‼)しかなかった。もちろん配当金は低い。すなわち、2000円購入→当てて4000、5000円→そして当てて1万円へ。この転がし、張り方がもうけるセオリーだった。
 この買い方は昨年7月からの払い戻し金と通じる。7車立ては力のある選手に不利が生じる流れが少ない上に(特に)初日は番組も有利。当然、人気サイドの決着が多く、2車単で100円台も目につく。従って車券の本線は外れても〝取りガミ〟で当たる配当が多い。「もうけなかったけど負けなかった」。これは1人当たりの車券購買額が増える一因になる。
 3連単が始まり、売り上げが低迷した10数年前にはあえて枠単を試した競輪場もあった。売り上げが払い戻し金の高低に左右されることは周知の事実。
 一発逆転が3連単の魅力だが7車立てと現在の番組制度では〝本命対策〟を練り直す必要がある。私の好きな競輪は9車立てだが、目の前のレースに金を賭けてもうけるのがより大事だ。
 ♤中林 陵治(なかばやし・りょうじ)1962年(昭37)7月13日生まれ、熊本県出身の58歳。慶大卒。87年4月入社、翌5月に関根幸夫(引退)ら59期生デビュー戦(花月園新人リーグ)で記者デビュー。以来、競輪の現場取材一筋34年。勝負レースは5車の結束、番手捲り、競り。