ニュース&記者コラム

【記者コラム】コロナ禍乗り切る全開催全検査

 2度目の緊急事態宣言だが出された中、またも続々と競輪の開催が中止されてしまうのかと不安に感じていたが、ごくわずかな開催を除いては無事に開催できている。昨年は競輪だけが過剰に反応して開催を自粛。競輪界の最高峰GⅠの日本選手権競輪ですらも開催されることはなかった。
 
 今回は前検日に参加選手、関係者全員の抗原検査を行い、安全をしっかり確認した上で開催を行う運びとなった。最初の開催となったのは1月25~27日の前橋FⅠ。
 
 関係者入り口の前にはずらりと車が並び、選手が車内で検査を行っている。取材記者も当然のように検査を受ける。選手とは別の離れたテントの中で鼻の奥の粘膜を棒状のものに付着させると検査キットの中へ。5分から10分間ほどの短い時間で結果が出る。
 
 検査を受けた選手たちも話していたが、待っている間のドキドキ感は半端ではなかった。仮に陽性となってしまえばその場から帰されてしまうのはもちろん、保健所などにも連絡しなければならない。じっと見つめるキットの「C」の欄に赤い線が浮き出て、無事に陰性。参加選手全員が陰性と分かり、みんな安心してレースに打ち込むことができたのではないか。ガールズは小林莉子、A級は佐々木堅次、S級は黒沢征治が優勝。どのレースもいつも以上に迫力が感じられた気がした。
 
 続く松戸ミッドナイト(1月29~31日)でも検査を受けて無事、陰性。前回が陰性だったので大丈夫とは思っていたが15分間の待ち時間は長かった。しばらくはこういう形で全員に検査を行う。毎開催、毎開催、検査を受けるのは面倒なのは確かだが、安全面を考慮するとこれが一番いいやり方ではないかと思う。
 
 ♤狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日生まれ、神奈川県出身の56歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰した。取材する機会の多いミッドナイト競輪は競走得点順に。「何番車ですか?」と尋ねられることもなくなった。

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