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【記者コラム】太田りゆ さらにレベルアップ

 22日に幕を閉じた奈良FⅡでガールズの東口純(27=石川・108期)がラストラン。結果は34❺着に終わったが、「ケイリンは楽しかったし、やり切ったと思います。悔いはないです」とさばさばした表情だった。
 
 プロ生活は5年8カ月で通算優勝2回。495走して1着は21回、2着は148回。典型的な2着選手だったが、強い自力型にぴったり続くマーク戦法で好走。安定した走行技術はさすがとうならせた。今後の予定は未定だが、持ち前のチャレンジ精神で、これからの人生を謳歌(おうか)してほしい。
 
 その開催は近畿初見参となった太田りゆ(26=埼玉・112期)=写真=のワンマンショーだった。ナショナルチームで自転車競技中心の活動。ガールズケイリンは今年初出場になったが、世界で戦うスピードはケタが違った。
 
 予選1は打鐘4角から一気にスパート。2着に6車身差を付ける圧勝劇だったが、それ以上に予選2の走りが強烈だった。「初日と違ったレースをしたかったので、タイミングを遅らせました」と1コーナー手前から加速。あっさり前方集団を捲った。上がり9秒8のタイムは強い風の中で、男子選手も顔負けの時計だった。
 
 決勝戦もホームから一気に仕掛けてのぶっちぎり勝ちで余裕の完全V。太田の勝ちパターンは捲り一本で仕掛けは遅かったが、「持久力系のトレーニングも増やしていきたい」と課題強化に取り組む。現在は東京五輪のリザーブメンバーだが、目標は3年後のパリ五輪になる。
 
 「今年はガールズケイリンで結果を残して、もう一段階上げていきたい」
 
 さらにレベルアップした太田の走りが楽しみだ。(下野 章雄