四日市競輪のナイターGⅢ「ベイサイドナイトドリーム」は6日、第12Rで決勝戦が行われ、諸橋愛(43=新潟)が3番手から、深谷の先行を捲った平原を差して優勝。なお9Rのガールズ決勝は石井寛子(35=東京)が貫禄の4連勝で通算111回目のVゴールを決めた。
GⅢ初優参の福島以外は松阪ウィナーズカップ(GⅡ)からの転戦組。そんな中でも諸橋が動じず、落ち着いて走れたのは、平原の存在があってこそ。
「(平原)康多がいることが一番でした。レースも初手の位置から康多の想定内だったと思う。勝負どころは最終バック。松浦君に入られたけど、あそこをしのげたのが大きかった」
どんな展開になっても、平原だけを見て追走するだけ。絶対的な信頼があってこそ、難局を突破できた。
「あとは家に帰らず名古屋でケアして、岐阜で志智(俊夫)さんや(山口)拳矢君といい練習ができたのも良かったと思います」
これが19年7月の弥彦以来、8回目のGⅢ制覇を達成。5月のダービーに向けてもいい弾みが付いた。
「年末のグランプリでちゃんとゴールできることが最終目標。それにはもうちょっとが足りない」
17年グランプリでの失格は最大の汚点であり、原動力。リベンジを果たすまでは、どんな苦難も乗り越えられる。今後も諸橋の挑戦は続く。
♤諸橋 愛(もろはし・めぐむ)1977年(昭52)7月21日生まれ。新潟県出身の43歳、79期。17年のGⅡ共同通信社杯(武雄)でビッグ初制覇して同年のグランプリ(平塚)に出場。GⅢ優勝は19年7月の弥彦以来、今回で8回目となる。1㍍72、75㌔。
【四日市GⅢ】諸橋 いぶし銀V
2021/4/7