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【記者コラム】脇本雄太に続け!勢い増す福井勢‼

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため追加、補充を行わない状態が続いている。そのため選手が足りずにレースカットが相次いでいる。10、11日の川崎GⅢはグレードレースでは異例の10R制で行われた。12日からの奈良FⅠでもS級は初日から9選手が足りず、2日目からの1レースカットは決定していた。初日に失格の選手があったため2日目は2レース減り10R制に。3日目はA級も減っての9R制になった。
 
 そんな非常事態の中でも気を吐いたのが、初日の5車立て、6車立てから好走を見せた自力型の選手だった。中でも伊原克彦=写真=は近況の好調さのままに、ホーム捲りを決めて予選を突破。準決勝は真杉、橋本と強力な自力型が対戦相手だったが、打鐘前から豪快なカマシを決めて2着に粘り決勝進出を決めた。今年に入り優勝こそないが準Vが2回で競走得点を大きくアップさせている。
 
 好調の理由は「昨年から市田佳寿浩さん(元選手)に練習を見てもらってその成果が出ています」と話す。市田といえば熱い走りで孤軍奮闘、福井勢を引っ張っていた。その後は競輪界最強の脇本雄太が登場し、今、福井勢はGⅢVを果たした野原雅也、鷲田佳史、新鋭では寺崎浩平、脇本勇希が活躍して上位選手の層は厚みを増した。互いに切磋拓磨(せっさたくま)することで、各地で好成績を残している。今後はビッグレースでも福井の選手同士で連係する機会が増えるだろう。そこを見すえて伊原は「もっと絶対的なスピードを求めていきたい」とさらなる実力アップに余念がない。脇本雄太が五輪後に完全に競輪に復帰すれば、福井勢の存在感がさらに増すことは間違いない。(緒方 泰士