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【広島「全日本プロ選手権」】松浦 地元で無双

 広島競輪場で開催の「全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪」は30日、12Rで「スーパープロピストレーサー賞」が行われ、松浦悠士(30=広島・98期)が外並走4番手2角から捲りV。ダービー(京王閣)を含めて4連続V、大会連覇を決めた。2着は松浦マークの小倉竜二。なお31日に開催が予定されていた全日本プロ選手権自転車競技大会は、すでに中止が決定している。
 落ち着いた並びは前から吉田拓矢ー鈴木庸之ー諸橋愛、松浦悠士ー小倉竜二、単騎の佐藤慎太郎、古性優作ー坂口晃輔、単騎の鈴木裕。残り2周のホームを目がけて古性が上昇。先頭に立ち4番手で内に吉田、外に松浦の態勢。最終ホームで古性が覚悟を決めて先行になる。松浦は外並走から最終2角で豪快に踏み込んでいく。古性の番手・坂口のけん制はあったが一気に乗り越え、マークの小倉を完封して地元Vを決めた。
 「外並走かなというのは昨日から思っていました。あとは自分が捲れるか。初日よりしっかり修正できていい状態で臨めました」
 初日こそ3着だったが、終わってみればダービー王の貫禄を示す圧勝劇。地元で改めて強さを証明した。これでダービーを含めて4連続優勝。勢いは止まりそうにない。
 「3連覇はやり過ぎですが、今回は地元で負けられない気持ちがあった。11Rで(清水)裕友が勝って刺激になりました。今回はしっかりタテの脚が出たので続く別府記念、高松宮記念杯が楽しみです」
 清水と最強タッグの強い絆で、今後も競輪界を席巻していく。
 優勝の松浦悠士は別府記念(6月5~8日)、2着の小倉竜二は川崎FⅠ(6月7~9日)、3着の鈴木庸之は高松宮記念杯(岸和田、6月17~20日)。
 ◇松浦 悠士(まつうら・ゆうじ)1990年(平2)11月21日生まれ、広島市出身の30歳。市立広島工業高卒。10年7月プロデビュー。通算成績は957戦272勝。主な優勝は第61回競輪祭(19年)、第4回ウィナーズカップ(20年)、第63回オールスター(20年)、第75回日本選手権(21年)。1㍍68、73㌔。血液型O。

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