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【記者コラム】取り組み続けるべき落車事故対策

 続いてしまった死亡事故。JKA、全国競輪施行者協議会、選手会の3団体は未然に落車事故を防ぐため、安全対策強化を10月末に発表した。

 簡単に言えば、危険な走りは斡旋が止まりやすくなるというもの。具体的には2つ。まずは来年1月開催から斡旋しない処置、違反訓練につながる違反点数の引き上げだ。

 「出場あっせんをしない処置」は、直近4カ月で違反点の累積が120点以上150点未満になった選手が1カ月間、同150点以上180点未満が2カ月間、同180点以上が3カ月、斡旋停止の制裁を受ける。

 加えて1年を前期(1~4月)、中期(5~8月)、後期(9~12月)の各期で同90点以上になると4泊5日の「特別指導訓練」もある。従来は失格30点、重大走行注意10点、走行注意2点だった。これが失格は据え置きで重注15点、走注5点となる。危険走行は罰則につながりやすくなる。

 また、著しい妨害行為での失格による1カ月間の斡旋しない処置の適用基準も強化される。これは今年の12月開催から。これまでは落車を伴う過失走行などが主な対象だった。明確な基準は発表されていないが、落車につながった失格には厳しくなりそうだ。

 選手の声はこうだ。あるベテラン選手は「もちろん嫌だけど、悲しい事故はもう起きてほしくない。ヨコの動きは小さくなっていくと思う。でも、邪魔して走るのが競輪だから…。節度のない動きをする人がいる。それを取り締まってほしい」。

 ある中堅選手は「制度ができたのは良かった。でも、やっぱり一人一人の考え方次第。〝落車覚悟で突っ込む〟という人もいるし、技術のない人がヨコをやれば…。結局は選手一人一人の意識改革しかない」。

 事故防止に向けた動きがあったことは評価している。ただ、競輪の競技性の変化に恐れ、選手の意識改革の重要性を訴える。

 また、3団体は落車時における首などへの負担、衝撃を軽減する身体保護具の研究、開発も行っているという。競輪に落車はどうしてもつきもの。

 競輪は変わらず、安全にというのが最高だが…。答えはないかもしれないが、常に取り組んでいかないといけない。

 ◇渡辺 雄人(わたなべ・ゆうと)1995年(平7)6月10日生まれ、東京都出身の31歳。法大卒。18年4月入社、20年1月からレース部・競輪担当。愛犬の名前は「ジャン」。

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