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【記者コラム】伊藤旭S級特進へ万全

 松戸ミッドナイト(25~27日)で117期の山田雄大(20=埼玉)がチャレンジ戦で3連勝。3場所連続完全Vで1、2班戦への特進を決めた。「来期には上がれるので特進は全く意識しない。いつも通りの走りができれば」と前検日から余裕の表情。前場所の弥彦でも3日間、一緒で3連続ワンツーだった鈴木龍之介(43=栃木・81期)が今回も3日間番手だったのも大きかった。「車単のオッズが1・0倍なんだもの。緊張するけど人気に応えられて良かった」と鈴木。これで6戦連続で山田―鈴木のワンツー。狙われる位置でもあり前に離れずに続くのは決して容易なことではないが、2人の息はピタリと合っていて安心感があった。3日間ともライン3車で決めた山田の走りも完璧だった。「次に福井(5月1~3日)で走るのを楽しみにしていた。特進すると走れなくなるのが残念」と話す山田だが、1、2班戦でどんな走りを見せてくれるかとても楽しみだ。
 
 きょう29日が初日の立川FⅡでは同じ117期の伊藤旭(20=熊本、写真)がS級特進を狙って出陣する。実は昨年12月にも松山、大垣で完全V。年明けの久留米で3場所連続完全Vを目指したが、準決で2着に敗れ失敗している。「あの時は初日から体調が思わしくなくて不安だった。案の定、準決で負けてしまった」。今回は中24日空いて調整は万全。「立川は初めて。先輩からは重くて風があると先行選手には厳しい、と聞いている。いつも通りの自分の走りができれば」と自信の表情を見せていた。まずは初日11Rの走りに注目したい。
 
  ♤狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日生まれ、神奈川県出身の57歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰した。取材する機会の多いミッドナイト競輪は競走得点順に。「何番車ですか?」と尋ねられることもなくなった。

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