競輪祭Vに全集中

脇本雄太20201118小倉

脇本 雄太 

 ナショナルチームに所属し東京五輪の日本代表にも選ばれている脇本雄太は国内外の舞台で飛躍を遂げた競輪界のエースだ。

 

 東京五輪の延期で一時、モチベーションが下がったという。しかし、海外でもまれた脚力は日本の〝競輪〟では抜きんでたものだ。

 

 先月、グリーンドーム前橋で行われた寛仁親王牌。破格のパワーで順当に決勝進出を果たした脇本は残り2周からスパートし、後続を寄せ付けない力強いフットワークで2年ぶり2度目の同杯制覇を成し遂げた。

 

 「先行にこだわり、逃げ切りでGⅠを勝てたことがうれしい」と脇本は言った。五輪延期というショッキングな事実を自らの力で振り払ったこれまでとは違う価値あるGⅠタイトルだ。6つのGⅠのうち、とかく競輪祭では相性がひと息だったものの、一作年の第60回大会では無類のパワーを見せつけ①①❷①で決勝に進出。インを強襲した浅井康太に優勝をさわられはしたが、破格のパワーで周囲をうならせた。

 

 通算5度のGⅠを獲っている脇本の視線の先には昨年末、立川で2着に敗れたグランプリ制覇と神山雄一郎(61期)以来、史上4人目となる「グランドスラム」の大目標がある。

 

 残るタイトルはこの競輪祭と全日本選抜。来年2月の川崎大会に夢をつなげるためにも「競輪王」のタイトルはノドから手が出るほど欲しい。

 

 「目の前の一戦を自分らしく走り、結果を出したい」。先行日本一の看板を掲げる脇本が主役の座を誰にも譲らない。