真夏の大一番「第62回オールスター競輪(GⅠ)」は愛知県名古屋競輪場で14日に開幕する。

 

 ナショナルチームもこぞって参加する18日までの至極の5日間。 今回も今をときめく脇本雄太を巡っての戦いとなる?

 

 ミスター競輪・平原康多もギアを上げてきた。地元の大スター・深谷知広も気合はMAXだ。

 

 なお、4日目(17日)9Rではガールズドリームレースが行われる。小林優香VS児玉碧衣の同門対決に大注目だ。

 絶対王者脇本

 オールスター連覇だ

脇本雄太20190812名古屋

包囲網を打破して日本人最強をアピールするか脇本雄太

≪包囲網 力でねじ伏せる≫

 

 少ないチャンスをモノにする。それこそがファンが求めるヒーロー象。オールスターのファン投票第1位はその現れでもある。

 

 脇本は今年、3月のウィナーズカップ→5月の日本選手権で連続V。疲れがピークに達していた高松宮記念杯でも、きっちりと決勝ノルマは果たした。結果は5着も、タッグを組んだ中川誠一郎のVには貢献。競技でも好成績を残しており、来年の東京オリンピックでは金メダル候補ナンバーワンの評価を受けている。

 

 人気と比例して他地区の包囲網は高まるばかりだ。「打倒・脇本」は、いまや競輪界全体の共通項。それでも力でねじ伏せるのが真の勇者であり、ファンが求める絶対王者の姿。実際、国内勢を相手に勝てぬようでは、1年後に迫った東京オリンピックで結果を残せるはずがない。脇本にとっては周囲の視線は関係なく、自分自身との戦いになってくる。

 

 名古屋バンクは14年3月の日本選手権以来。意外にも優勝実績はなく、12年4月の共同通信社杯(GⅡ)決勝では誘導妨害により失格という苦い経験もある。ただ、いまの脇本にとっては、そんな過去は全く意味を持たないだろう。オールスター2連覇へ、日本人最強を目指して突き進むのみだ。