小田原競輪開設70周年記念GⅢ「北条早雲杯争奪戦」は、24日から27日まで4日間にわたって開催される。
熱き真夏の小田原33バンクに好メンバーがそろって出場。清水裕友、橋本強、郡司浩平、三谷竜生、木暮安由、松谷秀幸、稲垣裕之、根田空史、大森慶一ら力のある選手の激突で熱戦が繰り広げられる。
最終日(27日)第6Rでは「S級ブロックセブン」が小原太樹、筒井敦史、金子哲大、市橋司優人、愛敬博之、開坂秀明、角令央奈の7選手により争われる。
充実のS班戦士・清水が主役
清水 裕友
今年のGⅠ6回のうち4回が終了した現時点で、清水裕友は賞金獲得額5位。2年連続でのグランプリ切符獲得へ、ここまで安定した走りを続ける。
前走名古屋オールスターではファイナル進出を逃したが、連日の走りは力強かった。準決ではライン2車でも深谷知広を相手に打鐘前から果敢に出て主導権。結果は中団を確保してまくった平原康多に直線でかわされて5着となったが、気迫あふれる動き、攻めの姿勢は自信に満ちていた。そこでの悔しい気持ちは必ずや今後につながるはず。
理想は残り2回のGⅠでタイトルを獲ってのグランプリ出場。今の清水なら、その可能性は十分と言っていい。自力を基本にヨコの強さも備え、どのような状況にも柔軟に対応。中国地区の若きエースとして、完全無欠のオールラウンダーへの道をひた走る。
小田原出場は2回目で、昨年8月記念で決勝6着。実はその時がGⅢで初の決勝進出だった。その後、ビッグレースも含めて躍進を見せ、賞金額で一気に年間のベスト9入り。気づけば憧れのグランプリ戦士に名を連ねていた。
ブレークの契機となった今シリーズで、今年は主役の活躍を目指す。狙うのはもちろん、1月立川以来今年2回目、通算で3回目となる記念V。しっかりと実力を発揮する。