復帰戦の武田にも注目
武田 豊樹
武田豊樹は6月岸和田高松宮記念杯初日に3月以降、3回目の落車。5月松戸ダービーでの落車負傷後、約1カ月半ぶりのレースでの不運。ここで、また1カ月半ぶりに復帰戦を迎える。満身創痍で臨む今シリーズ。関東ラインでの好連係へ、気力を振り絞って戦う。西武園記念では05、12、15年と3V。12年は平原の前でまくり、15年はまくった平原を差しての美酒。実績あるバンクで悪い流れを変えられるか。いいイメージだけを頭に描いてレースに臨む。
若手の自力型でレベルアップを続けるのが太田竜馬と渡辺雄太。ともに、ビッグレースでも優勝を狙えるほどのハイパワーを備える。太田は今年に入りGⅢで2V。2月高松記念で平原を破り、前々走7月小松島記念では地元で完全優勝。5月松山全プロ記念SPR賞でも平原ほか強敵を相手に1着。実力をアピールした。持ち味は強烈なダッシュ。ここも得意のカマシ、まくりで強さを発揮する。
四国同士で渡部哲男が太田と連係。直近の同乗は6月岸和田高松宮記念杯3日目で、その時は7番手から最終4角外強襲の太田が1着も、渡部は3着まで。太田が早めに叩く流れなら、しっかり続いて差し切りが決まる場面も。
渡辺も高いステージで成績が安定。5月GⅠ松戸ダービーを含め、今年のビッグレースで3回決勝へ。7月GⅡ別府サマーナイトFでは別線の叩き合いを最終2角からまくって2着。優勝は逃したが、連係した村上博幸とワンツー。うまさと力強さが光った。直前の弥彦記念決勝は松井宏佑のダッシュに対応しきれず9着も、ここは連係実績ある和田健太郎や内藤秀久の前で、自力で持ち味を発揮。南関での上位独占へ、巧みに攻める。
鋭い差し脚で好調持続の佐藤慎太郎も怖い存在。前回は失格の憂き目。その分も気合の走り。好位から鋭く踏み込む。北日本では昨年覇者の和田圭にも注目したい。