日本へ順応一途 トルーマン

進化を遂げているジョセフ・トルーマン

≪伸びしろたっぷり22歳≫

 
 2度目の来日。今シーズン初戦は大宮FⅠ。連勝の勝ち上がりで万全の状態と思われたが、決勝はまさかの9着。この大敗をどう見るかだ。

 

 前受けは仕方ない流れ。そこから全引きして…が外国人選手のセオリーだが、トルーマンは逆に内から前々へ踏み上げた。結果的に突破口は開けず、別線に上をふさがれたままで持ち味を完全に殺してしまったが、日本の競輪への順応を必死で頑張っているようにも見えた。

 

 ブフリ、グレーツァーの3番手を回った伊東GⅢの決勝戦。勝負どころで小川真太郎に内をすくわれる苦しい展開に。昨シーズンなら負けパターンであるが、絶妙なポジショニングで冷静に回避。2着を守り切った。これも日本の競輪に対する意識と取り組み方が変わってきた証拠だろう。

 

 直前の久留米FⅠでは決勝でグレーツァーの番手を回るも、グレーツァーの捲りが別線の包囲網につかまり結果は5着に。日本の競輪の厳しさをあらためて痛感した。

 

 22歳、まだまだ伸びシロはたっぷりある。今回もブフリとスクラムを組み、世界規格のスピードレースを見せて欲しい。