勝負の年に闘志全開

稲毛健太20200109和歌山

稲毛 健太 

 勝ちたい気持ち強い 

 

 地元記念へ万全の状態で挑むことになる。前走は昨年末のグランプリシリーズのS級戦。初日こそ9着と大敗したが、準決勝は2着でクリア。迎えた決勝戦は抜群のスピードを誇る植原│鈴木竜の関東勢に、取鳥が先頭の瀬戸内勢は二段駆けもありそうな構成の強力メンバーだ。稲毛は8番手になったが、最終ホーム過ぎから早めの仕掛けで、外をグイグイ伸びていく。最終3コーナーを乗り越え、マークした園田匠の差しを許さずVを飾った。

 

 「タイミングを見て行けました。次が地元記念なので弾みをつけるためにも勝てて良かったです」

 

 昨年後半から好調をキープ。競走得点もS1上位の110点を超えた。練習方法を変えるなど、さまざまな取り組みの中で、ベストの状態を探り成績は上昇。最高のムードで一年を締めくくった。

 

 新年すぐは和歌山記念だが、今年は6月に高松宮記念杯が開催される。稲毛にとって勝負の年になるのは間違いない。「狙って獲れるものではないですが、地元記念を勝ちたい気持ちは強い」と闘志を燃やす。自身の調子は抜群で、近畿ラインの援護も確かと舞台は整った。2年前の東口に続き地元Vの期待がかかる。