進化の自在脚

松浦悠士20200109和歌山

松浦 悠士 

 GPの悔しさバネに 

 

 昨年8月オールスター後に、ナショナルチームの新田と脇本が競輪から離れた後半戦を引っ張ってきたのが清水裕と松浦の中国勢だった。11月競輪祭では初のGⅠ初Vを飾り、グランプリでも両者は当然に人気となった。ただレースは脇本と新田がスピードを見せつけ、清水はまくれず松浦も7着に終わった。

 

 「緊張感はまったくなかったです。外を踏もうと思ったら平原さんが入ってきたのが気になって…」

 

 初のグランプリで持ち味を発揮することはできなかった。

 

 昨年は自力のメンバー構成の時は、中団を基本に先行あり、飛びつきありの変幻自在の攻めで他ラインを封じてきた。前を任せるラインの選手がいれば車間を空けての巧みなけん制からワンツーを決めた。これぞ自在の走りがさえ渡っていた。今年は頂点のSS班でさらにそのスタイルを強化していく。気持ちも新たに新年初戦からシャープな走りを披露する。