四日市競輪GⅢナイター「ベイサイドナイトドリーム」は、あす6日から9日まで4日間にわたって開催される。

 

 中部地区で初となるナイターGⅢはS級9レース、ガールズ3レースで1日合計12レース。

 

 S級は近況の安定ぶりでリードする阿竹智史のほか松本貴治、河合佑弥、武藤龍生、宮本隼輔、近藤龍徳、伊藤裕貴、石塚輪太郎、西岡正一らが出場。

 

 ガールズは昨年のGP女王で今年も抜群の強さを維持する児玉碧衣を中心に石井寛子、梅川風子、尾崎睦ら21選手が参加して熱戦を繰り広げる。

直近8場所で6回決勝進出!連外したのは1度だけ

阿竹が主役譲らない

阿竹智史20190605四日市

近況好調の阿竹智史

≪GⅢ見どころ≫

 

阿竹智史が好調をキープする。2月に負傷による長期欠場から復帰。ここまで8場所で6回決勝に進んだうち連を外したのは1回だけ。優勝は7年ぶりにGⅢを制した3月玉野記念のほかFⅠで2回。ビッグレースの出走こそないものの安定した成績が目を引く。自力で戦っても好勝負できるが、四国同士で一戦ごとにパワーを増す松本貴治との連係が望める。前で仕掛ける地区の後輩を番手で援護。G前できっちり差し切る。

 

松本は2場所前の5月高松FⅠでS級初V。打鐘8番手からカマして出るとスピードに乗り、ゴールまで力強く踏み込んで押し切り勝ち。ここも流れに乗ってタイミング良く仕掛ければ逆転が浮上する。中四国の若手では113期ルーキーチャンピオンの宮本隼輔も勢いを増す。前走富山FⅠでS級初V。流れに応じた仕掛けで力を発揮する。

 

河合佑弥も関東期待の新鋭として注目を集める。5月前橋FⅠでS級初Vを決め、宇都宮記念では初経験のGⅢで準決へ。GⅢ連続での参戦となるここでは、ひとまず決勝進出を目指し、一気にV獲りも。5月にFⅠで2Vを決めた武藤龍生や、大師匠の高橋大作の援護を受けて積極策。埼京ラインでの上位独占へ持ち味を生かす。関東では記念でV実績のある山岸佳太も機動力は確か。果敢な走りで好勝負を演じる。

 

中部勢は地元で機動力ある伊藤裕貴や鋭さが戻ってきた近藤龍徳らが連係。自在性ある岡本総、伊藤同様に地元戦に気合を込める柴崎俊光も主力の一角として活躍を目指す。

 

石塚輪太郎も積極的な走りで強さをアピールする。若い自力型がそろう中で、しっかり仕掛けて存在感を示したい。番手回りが想定される西岡正一は前走落失の影響が気掛かり。流れを変えるためにも、石塚との同県ワンツーへ気持ちを集中させる。

 

底力ある北津留翼も忘れてはならない1人。展開が向けば強烈まくりがさく裂。自慢のダッシュとスピードで外を一気にのみ込む。