差し脚鋭い高橋も、関根の後ろをすんなり回ればVチャンスは十分。関根が早めに出ていく流れなら、キッチリと前をかわす。
 
 7月に1年半ぶりにS級からA級に下がり、今期は9場所を走って全て決勝へ。優勝は前場所の青森が2回目。A級トップレベルの強さを誇る同県自力型の金野俊秋(千葉)と連係し、ホームカマシの金野にピタリと続き差し切り勝ち。状態の良さをピールした。
 
 ただ、少しだけ気になる点も。前橋を走るのが13年9月FⅠ(S級)以来で7年ぶり。特殊な走路だけに、すぐになじめるかがやや心配される。
 
 北日本で好調なのが小笠原昭太。青森八戸地区でS級の若手自力型らと充実した練習をこなして成績が安定。
 
 直近2場所の青森、小田原は連続決勝2着。小田原では逃げた原田亮太―荒木伸哉(静岡)の3番手を回り、真後ろから捲った関根にスイッチして連対。最終2角では前との車間を空けながら関根を仕掛けにくいようにけん制。動きには余裕が感じられた。
 
 ここは北日本同士で機動力ある中村弘之輔とのタッグが有力。中村と同じ北海道登録で力がアップしてきている渋谷海との連係も。前で仕掛ける自力型をアシストしつつVチャンスをうかがう。