長年、競輪界をけん引してきた平原康多。今年の上半期は立川記念、大宮記念、大垣記念で優勝。ダービーでも優出を果たして順調に歩を進めていたが、その後は練習中に左肘を骨折するアクシデントもあった。復帰戦となったオールスターではファン投票1位に選出。見事優出を果たして健在ぶりを示した。「最低限のことはできたし、やれる範囲のことはできた」と手負いながらも、持てる力の全力を発揮して底力を見せた。直前の小田原記念では落車して状態が懸念されるが、今まで幾度のケガや困難を乗り越えてきた。不屈のエースが、競輪界屈指の総合力を発揮し貫禄を示す。