A級1・2班戦


 寺沼将彦が格上の差し脚を披露する。昨年11月の防府記念では準決勝進出も果たした実力の持ち主。降級後は6場所全てで優出し、優勝4回。現在は向日町、川崎で連続優勝中だ。この勢いなら初参戦の佐世保でも問題はないだろう。目標不在なら自らでも動けるが、今回は頼れる木村皆斗が追加参戦で追い風も吹いている。3連続Vを狙って奮闘する。

 追加参戦の木村皆斗も佐世保初登場。昨年11月に特別昇班し、1、2班戦2場所目のいわき平で完全Vを果たした119期生。今年初戦の地元戦を優勝し、寺沼と同様に2連続優勝中。先行有利な当地なら、持ち味を存分に生かせそうだ。前期S級で来期もS級復帰が決まっている吉田勇人。2月の地元戦で完全優勝したが、直前の豊橋で痛い失格。今期もS級点確保へ、もうひと踏ん張りが必要だ。

 南関勢は機動力ある本多哲也と、差し鋭い川崎健次がシリーズを盛り上げる。

 西勢は、直前の小倉ミッドで今年初Vを挙げた東矢昇太が筆頭格。佐世保はV実績もあるバンクで、強烈な捲りで魅了する。来期S級に復帰する吉武信太朗は、今年は優勝こそないが、コンスタントに優出している。うまく自分のペースに持ち込めれば、強力な東日本勢にも抵抗できそうだ。

 米嶋恵介は今回が特別昇班して2場所目。前場所の大垣は優出ならずも、初日1着、準決勝は主導権を握って3着に粘った。米嶋の奮闘次第では、内藤敦や丹波靖貴の追い込み陣にもチャンスが訪れそうだ。