地元の牙城を守る

浅井 康太

 長年、中部地区をけん引している浅井康太。今年は走り始めの大分で新春初Vを飾ると2月の高知全日本選抜で当大会2連続優出を果たして存在感を示した。その後も高いレベルで安定。4月四日市GⅢでは嘉永泰斗とのドリームタッグでVを奪取。6月大垣記念では本領の自力戦で鋭く捲って、通算32度目のGⅢ優勝を飾っている。

 8月富山記念でも優出。その後は勝ち切れてないものの、大敗も少なく常に最善を目指す姿勢と安定感ある走りを見せている。番手回り、自力戦を問わずに勝負への嗅覚は超一流で、勝負どころでの適切な判断も光っている。現に前回の共同通信社杯での二次予選Aでは先行する形になり、自ら外に振って内をすくわれたが、それでも懸命に踏み続けて3着に逃げ粘って総合力の高さを見せた。想定外の展開でも、常にレースでの対応力はピカイチだ。

 準地元バンクとなる松阪で、中部地区の中心となって遠征勢を迎え撃つ。2度のグランプリ制覇を成し遂げた勝負強さは輪界でも定評があり、松阪71周年記念では単騎で豪快に捲りV。決定力は折り紙付きだ。今年の賞金ランキングは18位(9月19日現在)。S班返り咲きへ負けられない戦いだ。自慢の総合力を発揮して、地元のトリデを守る。

 ◇浅井 康太(あさい・こうた)1984年(昭59)6月22日、三重県出身の39歳。90期生として2005年7月、松阪でプロデビュー。主な優勝はGP2V、GⅠ3V、GⅡ1V、GⅢ32V。通算成績は1443戦475勝。スポニチ本紙でコラム「虎視眈々(たんたん)」を掲載中。1㍍80、75㌔。血液型O。


ダービー王の実力 
【山口拳矢】
 
【中部近畿】 
皿屋 ホームで本領 


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