チャレンジ戦展望


 今シリーズのチャレンジは127期から吉田航と川西康彦の2人が参戦。ともに5月のルーキーシリーズでデビュー。7月からはベテラン勢や個性派を相手に本格デビューを果たした。ケレン味のない自力勝負が持ち味の二人だが、勢いは吉田が一枚上。

 ルーキーシリーズ3場所こそ、苦戦を強いられた吉田だが、7月岸和田の本格デビュー後は5場所すべて決勝に進出。2戦目の地元別府では3連勝で初優勝を飾った。

 地元連覇を目指した直前の別府は①①❸。決勝は兄弟子の篠田樹―ラモスレオを連れ先行策を取ったが、水谷亮太(愛知)の逆襲にあい、さらに同期の辻田祥大(三重)が一発捲り。辻田を追う形になった片山直人(福岡)に優勝をさらわれた。

 とはいえ、安定感はキラリ。ルーキーシリーズ以来、2度目の熊本バンクで上昇一途のパワーを見せつける。

 川西は父・弘二(66期=引退)を追って輪界デビュー。線は細いが、ルーキーシリーズで負け戦ながら四日市と玉野の最終日に白星を手にし好配を演出している。7月別府の本格デビュー後、5場所を消化し2優出。直前の函館を②③❹とまとめ存在をアピールした。持ち味のダッシュ力を生かし、吉田に挑戦状を叩きつける。

 冒頭の吉田と連係可能な中園朋亨(39=福岡)にもチャンス。捲り脚兼備の中園なら番手をスンナリと回れれば逆転もあり得る。

 川西を援護する四国のマーカーは手薄だが、好調リズムの沢田勇治(36=山口)が番手回りなら台頭できる。

 吉田、川西に対し、南関屈指の先行マニア山本天平(28=千葉)が先輩期の意地を見せる。直近4ヶ月のBS回数は19本。主導権争いは山本が譲らない。

 実績上位の須永勝太(34=福島)が山本との連係を選択し、差し脚を伸ばすシーンを思い浮かぶ。


ガールズ展望


スポニチロゴ