S級男子ワールドシリーズ展望


 新型コロナウイルスの影響で2019年度以降遠ざかっていた「競輪ワールドシリーズ」が7年ぶりに帰ってきた。今回は海外の強豪男女3人ずつが来日し、防府競輪を皮切りに全国各地で熱戦が繰り広げられる。

 今シリーズの男子競輪にはハリー・ラブレイセン(オランダ)とジョセフ・トゥルーマン(イギリス)が参戦する。

 まずは初来日のライブレイセンから紹介しよう。

 パリ五輪ではケイリン、スプリント、チームスプリントを制し、堂々3冠を成し遂げた。現在のトラック短距離種目では敵なし。文字通り世界一のスプリンターだ。

 そのスプリント力は破格。いきなりバンクレコード(現在8秒8)更新の期待が高まる。

 トゥルーマンは19年以来、3度目の来日。こちらも世界選手権やワールドカップで実績を残してきた世界のエリートだ。

 過去2年間の競輪では20戦し、7回の優勝。日本勢もGⅠ戦士をそろえているはいるが、脚力差は歴然。日本の競輪を知り尽くすトゥルーマンが決勝ではラブレイセンと連係する形になるだろう。

 ライブレイセン―トゥルーマンの海外ワンツーが有力視される。


 日本勢も何とか爪痕を残したい。筆頭格は地元エースの清水裕友(31=山口)だ。地元では無類の強さを発揮する。

 町田太我(25=広島)の攻めを足場に〝漢字の競輪〟で存在をアピールする。


 北日本からは防府の現バンクレコードホルダーの新田祐大(40=福島)が名乗りを挙げる。国際舞台を数多く経験している新田なら海外選手のウイークポイントはつかんでる。こちら新田も〝日本の競輪〟で海外2選手を苦しめる。

 武雄全プロで連勝するなど好回転の阿部力也(38=宮城)が新田と連係し波乱を呼び込む。


 九州から阿部将大(29=大分)、園田匠(44=福岡)が息の合ったタッグ。ほか志田龍星(28=岐阜)、小林泰正(31=群馬)、佐々木龍(35=神奈川)ら日本勢もS級トップクラスが参戦する。

 冒頭の海外2選手の脚力がケタ違いだけに日本勢の一糸乱れぬ連係が必要になるだろう。


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