A級1・2班戦展望

伊藤稔真
前期はS級に在籍した伊藤稔真(29=三重)。A級ではコンスタントに決勝に進出し、3月名古屋で今年3度目の優勝を飾っている。近況の伊藤はデビュー以来、貫いてきた自力からイメチェン。逃げあり、捲りあり、ラインの若手をもり立てる追い込み策ありの自在派として安定感を身につけた。前期S級では目立たなかったが、さすがにA級となるとその存在は際立つ。
浅井康太(90期)の指導のもと、伊藤は精進を怠らない好漢だ。6月レインボーカップA級ファイナル(久留米)はわずかおよばす4着。特昇によるS級復帰は叶わなかったが、今期のA級では10場所を消化し8優出、うち降格初戦の1月松阪を完全V。2月大垣も3連勝。3月名古屋を❷①❶で制すなどひと味違った脚力を見せつけている。直前の伊東を病気欠場しているのは気がかりだが、調整にぬかりはない。
同じ練習グループの溝口葵(33=三重)が追加あっ旋されたのは伊藤にとってもプラス材料となる。篠原忍(43=愛知)が伊藤後位を固める中部の陣容は強力そのもの。溝口を目標に活路をひらく伊藤が今期4Vを目指す。

松本憲斗 
久樹克門
九州勢は松本憲斗(29=熊本)が代表格。スピードでヒケを取らない松本が中部勢阻止に気合十分。まして5月防府準決で失格を喫しているだけにS級復帰するためにも点数は落とせない事情が松本にはある。
力を付けた高橋綜一郎(29=大分)が追加あっ旋。中村良二(51=福岡)がライン参加する九州勢の連係も見逃せない。
格付け2班ながら細中翔太(27=岡山)がパワーアップ。V戦線に名乗りを挙げる。その細中に乗れるパターンを考えると久樹克門(34=徳島)にもチャンスの輪が広がる。久樹は直前の弥彦を❺②❶で制し今期4度目の優勝を飾った。脚力は上位とそん色ない。さらに門田凌(32=愛媛)も復調ムード。目標よりどりみどりの久樹が逆転を狙う。


