函館競輪ナイターFⅠ「スポーツニッポン杯争奪戦」は、25日から27日まで3日間にわたって開催される。激戦ムードが漂うが、本命期待は出場メンバーの中で競走得点最上位の佐々木雄一。鋭い差し脚を武器に近況はGⅠ、GⅡ、GⅢのグレード戦線でも存在感を発揮。気合が入る北日本地区のFⅠで強さを見せ、久々のVを狙う。

 そのほか動ける杉森輝大、松坂洋平が好調を持続。昨年9月にGⅡを制した中本匠栄も同県の後輩・瓜生崇智との連係でV争いへ。14年7月に当地で通算800勝を達成した神山雄一郎も変わらぬ闘志で力走を見せる。(電投番号「11#」)


<S級見どころ>

 11年ぶりに挑む地元GⅠ(平オールスター・8月10~15日)を次に控え、佐々木雄一にとって今シリーズは大事なレース。同じナイター開催で、いい結果を出して上昇の波に乗りたい。今期初戦の前走小田原FⅠでも気配はまずまずだった。3日間とも、捲り3連発で完全Vを決めた新山響平の3番手を回って初日特選、準決と2連対。仮に番手を回っていたとすれば、4着だった決勝も含めて結果より上の着を取っていた可能性は十分にあった。余裕を感じさせる動きから、調子の面が上向いていることは間違いない。あとはここで優勝を決めて、オールスターへ向けて自信を得るだけだ。

 「函館はS級での優勝もないし特にいいイメージはないかな…。でも悪いイメージもないので、この後につながる走りをしたい。2週間空いて平オールスターなので、同じ北日本地区で勢いを付けて地元GⅠに行きたいですね」。

 ここでは北日本に新山ほどの強力な自力型はいないが、新山と同じ八戸所属の嵯峨昇喜郞がケガによる不振から徐々に復調。決勝での連係が実現すれば、果敢に攻める北の後輩をガードしながらV争いへ。目標不在となったとしても、好位で流れに乗れば直線で鋭く伸びての突き抜けが決まる。しっかりとチャンスをものにしたい。