杉森輝大は今月に入り青森、和歌山とFⅠで連続V。青森は逃げた長島大介の番手で好展開をものにし、和歌山では自ら動く組み立てで最終2センター5番手からの捲り追い込みを鋭く決めた。自在タイプで、組み立ては状況次第。目標があれば前を任せての勝負。

 ここでは6月西武園FⅠ準決でも連係した金子哲大がいる。西武園では逃げた金子と最後の直線までワンツー態勢も、外を迫った別線選手を杉森がけん制すると相手が車体故障。杉森は2着入線も失格となり、逃げた金子が1着を獲った。

 神山雄一郎は茨栃同士で杉森との連係が基本となりそう。函館には平オールスターの後、8月23~25日のFⅠにも出場予定。どちらも見逃せないが、まずは今シリーズでの輪界レジェンドの走りに注目だ。

 中島将尊も関東では気になる一人。自力が基本だが杉森のように自在性を備える。失格のペナルティー(誘導妨害)で2~4月が欠場となり、復帰戦が5月の当地FⅠだったが❸⑥⑥着。今期7月からは2班で予選スタートとなるが存在感を示せるか。S級特進直後に落車負傷し、ここが長欠明け2戦目となるのが寺沼拓摩。復帰戦の前走前橋FⅠでは連日、逃げて⑦①①着。まずは予選突破に集中。楽しみな若手だ。