<総展望・S級S班5人がV争いをリード>
S級S班は守沢太志(秋田)、佐藤慎太郞(福島)、吉田拓矢(茨城)、平原康多(埼玉)、松浦悠士(広島)の5人が参戦。大会2連覇中の松浦は昨年、勢いそのままに直後のダービーも制した。ダービーを占う意味でも注目の大会だ。
平原康多 吉田拓矢
平原は1月の大宮記念、3月の大垣記念、吉田は1月の立川記念、松浦は2月の奈良記念、直前の川崎記念、佐藤は2月の静岡記念、4月の平塚記念をV。今年も順調そのものだ。昨年末の落車で出遅れ気味だった守沢も直前の川崎記念で今年初優出。ようやくエンジンがかかってきた。S班5人がV争いをリードするのは間違いないだろう。
ここからはS班以外の選手を地区別に紹介しよう。北日本勢は小松崎大地(福島)の機動力に注目が集まる。阿部拓真(宮城)はやや調子を落としているが、G戦線では強く不気味な存在だ。
関東勢は諸橋愛(新潟)、木暮安由(群馬)、さらには長島大介(栃木)、隅田洋介(栃木)とタレントぞろい。
南関勢は復活を期す和田健太郎(千葉)に熱視線が注がれるだろう。昨年末の佐世保記念以来のVを、同じ西九州の地で成し遂げたい。
中部勢は柴崎淳(三重)に志智俊夫(岐阜)が、鋭い差し脚で長い直線を駆け抜ける。
近畿勢は村上義弘(京都)、稲川翔(大阪)を筆頭に、三谷竜生(奈良)、伊藤信(大阪)も見逃せない。
中国勢はパワフル先行が魅力の町田太我(広島)に筒井敦史(岡山)の差し脚も要注意だ。
ビッグネームは不在でも実力者がそろったのは四国勢。機動型は島川将貴(徳島)、門田凌(愛媛)に、追い込み陣は高原仁志(徳島)、久米良(徳島)、橋本強(愛媛)が上位進出を目指して虎視たんたん。
最後は九州勢。地元勢は荒井崇博(佐賀)、山田英明(佐賀)、山田庸平(佐賀)のビッグスリーに、山口貴弘(佐賀)、成松春樹(佐賀)、金ヶ江勇気(佐賀)、山口敦也(佐賀)、青柳靖起(佐賀)がスタンバイ。大坪功一(福岡)、北津留翼、林大悟(福岡)に、伊藤颯馬(沖縄)、さらには昨年11月の「飛龍賞」で優出した松岡貴久(熊本)、松岡辰泰(熊本)もいて層の厚さでは他地区を圧倒している。
●総展望・S級S班5人がV争いをリード