先月記念の雪辱 地元で闘志

山田 庸平

楽しみな状態

 昨年に続く地元記念連覇を狙った山田庸は決勝5着で悲願成就とはならなかった。それでも連日、存在感を示して地元ファンを沸かせた。ライン3番手回りから初日特選を制し、二次予選も1着。準決勝3着で地元からただ一人、ファイナル入りを果たした。

 準決に続いて嘉永泰斗マークだった決勝は赤板過ぎからハイピッチの流れ。嘉永と連結が外れてしまい、立て直して捲り出たが阿部力也に阻まれてしまった。

 「決勝は真杉の動きが勉強になった。ちょっとした動きがあって(自分は)踏み遅れていましたね」

 武雄記念前に、骨折して入っていた鎖骨のプレートを除去した。

 「ちょっとした張りが取れたくらいで、状態としてはそこまで変わらなかったかな。(プレートが入っていて)上半身のトレーニングができていな(い時間が多)かった分、まだ体の動きは良くなかったですね」

 本調子に程遠い中でも地元エースの意地を示して最低ノルマの優出。続くGⅠ日本選手権(ダービー)は1、2、6、4の着獲り。準決勝6着で23年8月オールスター以来のGⅠ決勝進出とはならなかったが、山崎賢人との連係から2連対と気を吐いた。

 「賢人が強かった。自分の状態としては、武雄記念よりもダービーの方が少し良かったのかな。練習の強度的にはまだまだだけど、ワイヤが入っていてできていなかったこともでき始めたので。日に日に強度も上げられていますよ」

 5月に入り出走予定だった小松島FⅠは「体調を崩して」欠場。それでも「もう大丈夫。練習も再開しました」と、大事には至らなかったようでひと安心だ。

 「自分は練習をしっかりやりたいタイプ。ダービーから少し空く形になったので、しっかりやれる。時間さえあれば(状態を)上げていけると思う。ある程度は楽しみな状態で(全プロ記念に)臨めるはず」

 頼もしいコメントで上昇を示唆した。ただ、以前のようにはいかない面もあるようだ。

 「年齢的に上積みがなくなってきている。昔は練習すればするほど、練習やレースに直結していたけど、ここ2、3年は練習やレースに直結しなくなっている。練習も昔のメニューに戻したりしています。武雄(決勝)の失敗を意識して練習した方が良さそうかな」

強豪結集「高いレベルで走れるのがモチベーション」

 40歳が近づいて、以前のようにはいかなくなっている。それをただ指をくわえて見ている男ではない。いろいろと工夫をして抗うつもりだ。そして「高いレベルで走れるのが自分のモチベーション」と笑う。GⅠ級のメンバーが集結した全プロ記念競輪が地元で開催され、優秀からスタートする。これ以上ないモチベーションとなるはずだ。

 今年の武雄記念前検日には「(去年の)武雄記念を勝って、地元が勝たないと盛り上がらないって分かった。やっぱり地元選手が頑張らないと、ですね」と話していた。格付けはFⅡでも、トップレーサーの競演に変わりはない。

 地元勢で優秀に出場するのは山田兄弟の2人だけ。武雄記念で落車し、ダービーに出場できなかった兄の英明は今回が復帰戦で多くは望めないところ。やはり山田庸が地元エースとして奮闘し、2日間のシリーズを盛り上げる。

 地元記念でも連係したS班・嘉永目標から、2日目のスーパープロピストレーサー賞進出を目指す。

 ◇山田 庸平(やまだ・ようへい)1987年(昭62)11月8日生まれの38歳。佐賀県武雄市出身。佐賀支部の94期生として08年7月に武雄でデビュー。

 通算成績は1378戦373勝。GⅢ7回を含む43V。武雄GⅢは24年3月の大阪・関西万博協賛競輪、25年4月の75周年記念、25年5月のミッドナイト日本名輪界カップの3V。1㍍71、69㌔。血液型O。


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