昼から夜まで興奮の連続


 午後4時すぎ。待望のナイトレースがスタート。
 
 車券購入の前に、競輪歴40年超の本紙西部総局・岡崎兼治記者が3人にレクチャー。北九州が拠点の岡崎記者は小倉、久留米、別府、佐世保、武雄、熊本と九州を中心に競輪取材を続けてきた。
 
 「競輪は面白いけれど、難しい」と口火を切ると、レースには7車立てや9車立てがあること、グレードにはグランプリやGⅠ、GⅡなどがあり、選手も実力別にS級、A級、チャレンジに分かれることなどを説明した。
 
 3人は「ライン」など競輪独特の戦法に興味津々。勝ち上がった選手の人間関係などによって、予想外の展開になることを教わった。
 
 さらに、制服姿の女性スタッフによる購入法レクチャーを受ける。マークシートを用意し、2車単複、ボックスなど記入の仕方も丁寧に教わった。女性スタッフのサービスは「初心者ガイダンスコーナー」のある別府競輪場ならでは。ビギナーにはありがたい限りのサービスとなった。
 
 スタッフのサポートを受けた3人は、岡崎記者の予想を参考に、初めての車券を購入。懸け式は「2車単」(100円)をチョイスした。
 
 外に出ると、美しい別府の夕焼けが目に入ってきた。3人は金網越しに、先頭の選手が風を切って走る大迫力のレースを堪能した。
 

 結果は本命の①⑤。斉藤と海月が見事的中した。「やったー!」と絶叫し、両手を突き上げる2人。ビギナーズラックを引き当て、払い戻し金を手ににっこりと記念撮影だ。
 
 そして、この日のメインは午後8時半からの決勝。
 
 ここでも高木と海月は岡崎記者の予想を参考に③→①②⑨⑤(1200円)と③⑤⑥をボックス(600円)で購入。斉藤はあえて本命③を外した①②⑤⑨をボックス(2400円)で購入という独自路線で勝負に出た。
 
 その結果は③が伸びず②⑨③、3連単の払い戻し金4万9140円という荒れた展開となった。
 
 予想通りとはならず、全員ほろ苦さを味わったが、斉藤は「今すぐにでも取り返したい」と前を向き、高木は「結果は残念だったが、めちゃくちゃ楽しかった」と笑顔。海月も「メンバーに競輪の楽しさを伝えたい」と伝道師となることを誓った。
 
 昼から夜まで、大興奮の競輪体験をした3人。ビギナーも女性も快適で安全にレースを楽しめることを実感し、すっかり競輪ファンになった。
 
 「13日からのサマーナイトフェスティバルがますます楽しみです!」と声をそろえ、笑顔で帰路に就いた。
 
♤斉藤 優(さいとう・ゆう)1978年(昭53)10月12日生まれ、大阪府出身。99年に矢野ペペ(40)と「パラシュート部隊」結成。ワタナベエンターテインメント九州事業本部所属。趣味は温泉、屋台めぐり、部屋の掃除、マンウオッチング、プロレス、映画鑑賞(ジブリ映画が主)。特技はラグビー、そろばん(2級)、合コン司会、リアクション、一発ギャグ。1㍍56。
 
♡高木 悠未(たかき・ゆうみ)1997年(平9)5月7日生まれ、福岡県出身。11年デビューの「LinQ」創設メンバー。笑顔を絶やさない明るい性格。朝の情報番組で天気コーナー担当。趣味は「人に応えること」。特技は「全てのマイナス発言をプラスの言葉に換えることができる」。1㍍45。
 
♡海月 らな(かいづき・らな)1998年(平10)4月11日生まれ、長崎県出身。「LinQ」7期生。面白いことには何ごともチャレンジ。趣味はダンス(ガールズ、ヒップホップ、バレエ、ジャズ)、脚本、UFOキャッチャー、数学、ものづくり、肩こり解消マッサージ。特技は菓子作り、オリジナルダンス、編み物。1㍍61。
 

特設サイト

 現在、別府競輪ホームページ上で特設サイト「ココロ、湧かせ!別府けいりん」(https://keirin-promo.beppucity.info)を開設している。「サマーナイトフェスティバル」に向けたイベント情報や、各種CM、プロモーションビデオなどが公開されており、今回の3人の取材記事も公開されているので、要チェックだ。