【転戦】 今月末からW杯へ
現在は地元の九州を離れ、ナショナルチームの拠点がある静岡で活動している。競技優先で、ガールズケイリンのレースにほとんど出場しない。
「いろいろ犠牲にしてトレーニングをしている。一番大きく変化したのは収入面」。
15年ガールズケイリングランプリで優勝するなど年収が3000万円を超えた時期もあったが、現在ガールズケイリンの収入は約6分の1。「今は両親に頼っている。25歳の女性としては親不孝かも…。それでも助けてくれるので本当に感謝している」。
食事にも細心の注意を払うストイックな生活で、80㌔台だった体重は約20㌔も落とした。それでも、太腿回りは男子もしのぐ65㌢。〝世界の脚〟を武器にスピードに磨きをかける。
今後は今月末の香港を皮切りにニュージーランド、オーストラリアとW杯を転戦する。「W杯には3戦しか出場しないが、その分練習を積んでいる。東京五輪で金メダルを獲ることが夢。それが自転車を始めたきっかけでもあるので、絶対にかなえたい」。表彰台の一番上を目指し、強い気持ちでペダルをこぐ。
♡小林 優香(こばやし・ゆうか)
1994年(平6)1月18日生まれ、佐賀県鳥栖市出身の25歳。
14年5月デビュー。ガールズケイリン通算210戦189勝、61V。15年ガールズケイリン最優秀選手賞。
競技では昨年12月のW杯第3戦(ベルリン)女子ケイリンで銅、今年1月のアジア選手権女子ケイリンで金、6月のモスクワGP女子ケイリン金、女子スプリント銀、サンクトペテルブルクGP女子スプリント銅。10月のアジア選手権女子ケイリン銀。
ガールズケイリンの師匠は藤田剣次(福岡・85期)。ホームバンクは久留米。1㍍64、64㌔。