川崎競輪の開設72周年記念「海老澤清杯・GⅢ桜花賞」は4月11日、第10Rで争われ、地元のエース・郡司浩平(30=神奈川・99期)が松井マークから差し切りを決めて昨年10月に久留米で行われた熊本記念以来となる通算11度目のGⅢ優勝(地元記念は通算3度目)を決めた。
2着に松谷秀幸が入り地元ワンツー。3着に清水裕友で3連単❶❾❼は1520円の2番人気と本命サイドで決着した。
松谷とワンツー |
レースは清水―桑原―松井―郡司―松谷―古性―南―山崎―佐々木で周回。残り2周で山崎―佐々木が上昇、古性―南も続くが清水は車を引かずに3番手で古性と山崎が並走。打鐘で松井―郡司―松谷が先制。清水は4番手、古性は6番手、山崎は8番手。最終Hで山崎が巻き返すが松井のカカリが良く不発。バックで仕掛けた清水に合わせて郡司が番手から出る。清水を抑え切った郡司が1着でゴール。松谷が続いて地元ワンツーが決まった。
ファンにガッツポーズ |
ゴール後はスタンドに向けて力強くガッツポーズ。「(無観客だった)全日本選抜ではファンのみなさんに報告ができなかった。最高の形で締めくくることができて良かった。松井君がいいタイミングで行ってくれたおかげ」と笑顔。全日本選抜に続く地元バンクでのVとなり、今後は武雄記念から京王閣ダービーへ。ダービーでは競輪祭、全日本選抜に続く3連続GⅠVの偉業が待っている。「さらに強くなって、いい準備をしてダービーに向かいたい」と力強く話した。
♤郡司 浩平(ぐんじ・こうへい)1990年(平2)9月4日生まれ、横浜市出身の30歳。横浜商高卒。11年1月プロデビュー。通算成績は785戦266勝。主な優勝は第62回競輪祭(20年)、第36回全日本選抜競輪(21年)。1㍍67、80㌔。血液型A。師匠は父親の盛夫さん(50期=引退)。
◆次走 優勝の郡司浩平と3着の清水裕友は武雄記念(22~25日)、2着の松谷秀幸は弥彦FⅠ(26~28日)。