関東1人で位置取りが注目を集めた幸田は熟考の末、小笹マークを選んだ。「小笹君がどんな走りをするか分からないが、任せることに決めました」と今シリーズ競走得点トップの機動型後位に的を絞った。
愛息の115期・望夢(のぞむ)が今月青森でデビュー。現地まで応援に駆けつけ、競輪人生のスタートを見守った。「ドキドキでしたよ。競輪学校時代は1勝もできなかったのに2連勝だもんね。決勝(5着)も頑張ってほしかった」。目尻を下げて話す姿は父親の顔だ。
特選7Rのメンバーで最年長の48歳になるが、差し脚はまだまだ健在。いぶし銀のマークテクニックで小笹に食い下がり、父親の威厳を見せる。