「第73回日本選手権競輪」(通称ダービー)が30日から6日間にわたり松戸競輪場で開催される。

 

S級S班9選手ら豪華メンバーが集結する最高峰のGⅠ。

 

3日目第12Rの「ガールズケイリンコレクション2019松戸ステージ」ではトライアル戦上位の女子7選手が激突する。

 

ここでは郡司浩平、渡辺雄太、脇本雄太、浅井康太、三谷竜生、女子トップの児玉碧衣に熱視線。レースへの心境や調子などを探った。

松戸GⅠ先行予想

≪脇本、三谷、村上兄弟ら近畿勢強力≫

 

ナショナルチームの面々も参加して、今年の伝統の一戦は輪界ベストメンバーでの戦いとなった。

 

その中でも脇本ブランドが一番の輝きを見せている。大垣ウィナーズカップ(GⅡ)を❶❶②❶で快勝。今大会への下準備も万端である。大会3連覇を目指す三谷もジリジリとリズムを上げてきた。両者をバックアップする村上兄弟に古性など、やはり近畿勢は選手層が厚い。

 

今年初陣となる新田祐大だが、競技の方では世界トップクラスの成績を収めており、もはや日本人の枠を超えた評価が必要だろう。東京オリンピックに向けての負担を減らすためには、GⅠ一発ツモが最高のシナリオだ。彼の脚力ならそれを実現できるはず。現在賞金ランク2位の佐藤慎太郎が女房役。追い込みスキルをいかんなく発揮して新田のスパートに食らいつく。

 

深谷もいる。約8カ月ぶりの競輪となった川崎記念では、準決勝で微差の4着で惜敗。それでもほか3走では余裕を感じさせる走りだった。相次ぐ落車で万全とは言えない浅井にとって、こんなに心強い仲間はいないだろう。それぞれのポジションでラインを盛り立て、中部勢の躍進につなげたいシリーズだ。

 

南関地区では郡司が絶好調だ。今年はややスロースタートだったが、3月の松山記念からは4連続優出の2V。直前の川崎記念も松井宏佑の番手回りを見事に生かし切った。復帰戦となる地元山中らと気持ちを一つに遠征陣を迎え撃つ。

 

西日本勢では清水、松浦、太田を中心に勢いがある中四国勢や中川誠一郎、山崎賢人の九州勢に注目したい。

 

また3日目12Rで行われるガールズコレクションには石井寛子、児玉碧衣、佐藤水菜、小林莉子、高木真備、尾崎睦、田中まいが登場。GⅠ最高峰の戦いに花を添える。