マッスル旋風

岩井 芯
先月GⅢ初Vで一気に主役候補
5月の松阪「アクアリッズカップGⅢナイター」でGⅢ初制覇を決めた。中石湊、山崎歩夢、谷内健太、阿部英斗、栗山和樹など粒ぞろいの125期生の中で岩井が一番乗り。裏開催のGⅢながら、4連勝の完全Vならその価値は高い。
決勝戦は佐藤壮志―河崎正晴―岩谷拓磨の並びで結束した九州ラインの3番手に、小松崎大地、中島詩音らが飛び付く展開となった。このとき後方待機の岩井は前のもつれを視野に入れつつ、しっかり脚をため、1コーナーから先に仕掛けた窓場千加頼を目標に2コーナーから全力スパート。番手捲りで窓場を合わせた河崎を力強く叩いてねじ伏せた。地元の上田国広との中部ワンツー決着。最高の形でその栄冠を手にした。
「初手中団が取れたし、前で踏み合いになっていたので落ち着いた。窓場さんの仕掛けもいい目標になりました。素直にうれしい。裏開催とはいえ、GⅢ優勝は自分の中でも早すぎだと思うけど、自信にはなりました」
ダービー組不在。加えて準決勝で機動力上位の木村皆斗、谷内健太が姿を消すなど、全ての流れが岩井に向いた。この優勝により今年11月に小倉で開催されるGⅠ競輪祭の権利を獲得。7月のサマーナイトフェスティバル(高知)でGⅡデビューも果たす。8月のオールスター競輪に選出される可能性も出てきた。明確な目標ができたことで「これまで以上に練習を頑張りたい」とモチベーションも爆上がりだ。
その前に地元のGⅢタイトルも手に入れておきたい。中部地区期待のマッチョマン。活躍すれば当然マークも厳しくなるだろうが、それは自慢のパワーで紛砕するのみ。前走の広島では谷口遼平のVに貢献して2着と内容は文句なし。今回も主役級の走りでシリーズを盛り上げてくれそうだ。
◇岩井 芯(いわい・しん)2004年(平16)10月16日生まれ。岐阜県出身の21歳。125期生。今年1月にS級に昇格して2月の防府で初V。通算147走92勝18V。師匠は児玉利文(76期※引退)。1㍍80、80㌔。血液型O。


