ファンの声援を受けてもう一度ホームバンクで走りたい――。
熊本地震から4年。自転車トラック競技で2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ五輪に出場した競輪トップスターの中川誠一郎(40、熊本=85期)は、再建計画が白紙となった地元・熊本競輪場の再開を強く願っている。
いまだ復興の道筋が見えない同競輪場。故郷を愛してやまない中川に熱い思いを聞いた。
【取材、構成・本間 正則、小野 祐一 撮影・岡田 丈靖】
![熊本競輪場のスタンドを前に自転車に乗る中川誠一郎 熊本競輪場のスタンドを前に自転車に乗る中川誠一郎](https://keirinsponichi.jp/wp-content/uploads/2020/04/3a6106179418e7468059752eee00b302.jpg)
「熊本の街は震災当時を忘れるぐらい元に戻った。復興したと感じることは多いけど、競輪場だけはそのまま残されている」